• テキストサイズ

うちの◯◯がお世話になってます

第16章 及川 徹の姉(ハイキュー‼︎)




「いえ。
こちらこそ」


菜々子の手がぶつかった相手は男で何かのスポーツをした後だろうか半袖のTシャツに短パン姿で首からはタオルがかけられていた。


(背が高い人だなぁ。
徹より背が高そう…………。
あとカッコいい!)


チャラい感じのイケメンは身内で見慣れている為、硬派な感じがするイケメンが菜々子は好きだった。
菜々子と手がぶつかった男は後者の方だった。
その為、菜々子は思わず男の顔に見惚れてしまった。


「あの、何か?」


菜々子にジッと見つめられ、男は眉をひそめた。


「あっすみません!!
背が高いなぁって思って!」


慌てて誤魔化す菜々子の顔は一瞬で真っ赤になり、男から目を逸らした。


「もしかして貴方もコレ買いに?」


ふと菜々子は当初の目的を思い出して、徹から頼まれたテーピングを指差して聞いた。


「ああ」


男が頷いた。


「じゃあ私は駅前の方のお店に行ってみるので」


菜々子はそう言うと男に頭を軽く下げてお店の出口へ向かった。


(いやぁ…………あの人カッコよかったなぁ。
私と同い年ぐらいかな?
大学で何かのスポーツやってるのかな)


そう考えてながら歩いていた菜々子。


「あの」


後ろから肩を掴まれて菜々子は振り返った。
菜々子の肩を掴んでいたのはあの男だった。


「駅前の方のスポーツ店もコレ売り切れてるので1個どうぞ」


そう言って男は2個入りだったテーピングのうちの1個を菜々子に渡すとくるりと向きを変えて走り出した。


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp