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うちの◯◯がお世話になってます

第15章 忍田 真史の妹(ワールドトリガー)




「…………だよ」

「何?」


ボソボソっと喋った太刀川の言葉が聞き取れなかった菜々子。


「菜々子がっ………!!
俺以外の男と楽しそうにしているのが嫌なんだよっ!!!」


太刀川の言葉に菜々子は、はじめはポカンとした表情だったがみるみると顔が真っ赤になっていく。


「ア、アアアア、アンタ何を言って…………」

「俺以外の男と喋ってるのも嫌だし、デートしてんのも嫌だ!
そんで俺以外の男と結婚しようとしてんのも嫌なんだよっ!!!」


菜々子は照れからか思わず太刀川と距離を取ろうとしたが、太刀川は菜々子の右手首を掴むと自分に引き寄せて抱きしめた。


「ずっと好きだったんだ…………!!
他の男なんか見るなよっ!!!」


太刀川に告白されて頭の中がパニック状態になる菜々子。


「……………太刀川。
愛の告白をするのは勝手だが、周辺には気を使え」


風間がそう言った瞬間、パニックになっていた菜々子は自分が今いる場所がロビーで周りには沢山の隊員達がいることを思い出し、顔が青ざめた。


「え?
何で?」


風間の言葉の意味が分からなかったのか風間に聞き返す太刀川。
すると太刀川の腕の中にいた菜々子が太刀川を突き飛ばした。


「わ、わ、私っ!!
自分より弱いヤツと付き合ったり、結婚したりしないからっ!!!」


顔を真っ赤にさせた菜々子は太刀川にそう言うとその場から走って逃げた。


「いつか絶対、勝ってやるからそれまで誰とも付き合うなよっ!!」


逃げる菜々子の後ろ姿を見ながら太刀川は叫んだ。






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