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うちの◯◯がお世話になってます

第15章 忍田 真史の妹(ワールドトリガー)




「まぁ菜々子以外の女に興味はないからあながち間違ってないな」


太刀川は出水の言葉に怒ることなく、そう返した。


「あはは………。
そうですか」


出水は乾いた笑いを浮かべた。














太刀川と出水が菜々子の話をしていたその頃、菜々子は何をしていたかというと…………。


「聞いてよ東!!
また慶に邪魔されたんだけどっ!!」


ボーダー本部にある食堂で同期の東 春秋と食堂のテーブルに向かい合わせで座ってコーヒーを飲んでいた。


「あはは。
またダメだったか」


愚痴る菜々子を軽く笑う東。


「笑い事じゃないんだけど。
こっちは真剣に婚活してるのよ!!」


笑った東を睨む菜々子。


「前から疑問に思ってたんだが、なんでそんなに焦って結婚しようとしてるんだ?」


菜々子に睨まれてまずいと思ったのか、東は慌てて話題を変えた。


「親が前まで孫見たい結婚まだか攻撃を兄さんだけにしてたんだけど。
どうも兄さんは何言ってもダメだって諦めたみたいで攻撃の矛先が私にチェンジされてね……………」


菜々子はどこか遠い目をしながら窓の外をぼんやりと見つめる。
その様子を見て東は口には出さなかったがなるほど、と納得した。


「親に付き合ってる人もいないし、しばらく仕事に集中したいって言ったら50代の男の人とのお見合い写真を持ってきてね…………。
あ、コレ私自身が頑張らないといけないって悟っちゃった。

てか普通20代の娘に自分達と変わらない歳の50代の男の人勧める!!?」


その時の怒りを思い出したのか食堂のテーブルを叩く菜々子。


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