• テキストサイズ

うちの◯◯がお世話になってます

第15章 忍田 真史の妹(ワールドトリガー)




「菜々子さんが指導に徹してるのが面白くないんですか?」


太刀川の反応を見た出水は思ったことをそのまま聞いてみた。


「当たり前だ。
新人の指導ばっかりで俺と個人戦してくれなくなった」

「まぁ菜々子さんの周りには新人隊員がいつもいっぱいいますもんね」


出水はそう言いながら、菜々子に指導を求める新人隊員の行列を思い浮かべる。


「だいたい攻撃手でドン引きする男なんて相手にしなかったらいいんだよ。
俺ならドン引きしねぇのに………」


太刀川は独り言のように呟いた。
その独り言を聞いてしまった出水は驚き、思わず太刀川を二度見した。


(もしかして太刀川さん、菜々子さんのこと好きだったりして。
太刀川さん、暇なときに菜々子さんのところへ行ってるもんな………)


出水は太刀川を眺めながらそう思った。

ちなみに出水の思っている通り、太刀川は、個人戦の相手が見つからないと何故か新人隊員指導中の菜々子の元へ行き、ちょっかいをかけに行く。
そして、その後菜々子に怒られて嬉しそうにする太刀川の姿があったりする。


「太刀川さんって菜々子さんのこと好きなんですか?」


出水は思い切って聞いてみた。


「ああ。
好きだ」


出水の質問に照れるそぶりも見せずまるで当たり前だろというふうに太刀川は答えた。
その様子に出水は想像していた太刀川のリアクションと違うことに少し面食らった。



「何だよその意外そうな顔は」


出水の表情を見た太刀川が言った。


「いやー。
太刀川さんってランク戦にしか興味ないかと思ってました」


出水は思ったことをそのまま言葉にした。


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp