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うちの◯◯がお世話になってます

第15章 忍田 真史の妹(ワールドトリガー)




「そういえば太刀川さんって忍田本部長以外に勝てない人っているんですか?」


界境防衛組織『ボーダー』
近界民の技術を独自に研究し、近界民の侵攻から世界を守るために設立された民間組織。


そのボーダー本部の太刀川隊の隊室で太刀川隊の隊長である太刀川 慶に質問をしたのは太刀川隊の隊員、出水 公平だった。


「いるぞ」

「えぇっ!!?
いるんですか!?」


太刀川の答えに驚く出水。


「誰なんですか?
俺が知ってる人ですか!?」


出水は興味津々で太刀川に聞く。


「菜々子だ」

「菜々子さんって…………忍田本部長の妹さんで新人隊員の指導をしてる人ですよね?」


出水は思わず首を傾げた。
菜々子が太刀川に勝つ実力があるとは思えなかったからだ。


「知らないのか?
今じゃ現役から遠ざかってるが、昔は東さんとA級1位を競い合ってたんだぞ」

「東さんと!?」


太刀川の発言に驚く出水。


「そんなに凄かった人がどうして現役から遠ざかったんですかね」

「…………男ウケが悪いかららしい」


出水の疑問に太刀川は忌ま忌ましそうに答えた。


「男ウケ…………???」


太刀川の答えに出水は?マークを頭上にたくさん飛ばす。


「前にいい感じまでいった男にボーダーで何してるか聞かれて攻撃手で敵をガンガンぶっ飛ばしてるって教えたらドン引きされたらしい」

「え?
でも菜々子さん新人攻撃手の指導だったらあんまり変わらないんじゃないんですか??」

「攻撃手って事は隠して新人隊員の指導をしてるって言ってるらしい」

「なるほど」


深くため息をついた太刀川を眺める出水。


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