第14章 高杉 晋助の妹(銀魂)
「新八ー!!
神楽っ!!
依頼が来たぞっ!!!
すぐに準備しろー!!!!」
お店のドアを勢いよく開けてそう叫んだのは万事屋の主人、坂田 銀時だった。
「えー!!
まだ菜々子ちゃんのご飯食べてないアル!!」
菜々子の作る賄いを楽しみにしていたのだろう。
神楽が拗ねる。
「万事屋の仕事が終わったら食べにおいで。
もちろん新八くんもね」
「絶対来るから待つアルよ!!」
「いつもすみません」
「いいのいいの。
手伝ってもらって助かってるのは私なんだから」
菜々子がそう言って笑うと神楽と新八もどこか嬉しそうな表情になる。
「じゃあ今からの依頼終わったら菜々子のところにご飯ごちそうになるぞ!」
「しれっと流れにのって自分も賄い頂こうとしてるけど銀さんはちゃんとお金払ってね」
「なんで!?」
「いや、当たり前に自分も食べれると思ってるその思考回路怖いわっ!!
銀さんは何も手伝ってないじゃない!」
「いやいや、従業員貸してるから社長であるこの俺にもちゃんと見返りがないとねー」
銀時は腕を組んでニタニタと笑う。
「言っておくけど、ちゃんとここに契約書があるから」
菜々子はそう言うとカウンターテーブルにドンっと1枚の紙を置いた。
《契約書》
・万事屋銀ちゃんの従業員である志村 新八、神楽の手を借りるときは社長である坂田 銀時に一声かけること。
・手を借りた際、これは万事屋の依頼ではなく、志村 新八、神楽のアルバイトという扱いにする。
・その為、給料はそれぞれ志村 新八、神楽の両名に支払うこと。そして志村 新八、神楽は受け取った給料を何があっても坂田 銀時に渡してはならない。
・なお、志村 新八、神楽のどちらか、または両名が手伝ったからと言って坂田 銀時はタダ飯を要求しない。
以上のことをお互い守ることを誓います。
○○年○月○日
高杉 菜々子
坂田 銀時