• テキストサイズ

うちの◯◯がお世話になってます

第14章 高杉 晋助の妹(銀魂)




「つまり、俺が気にいろうが、いるまいが自分の妹を簡単に落とせるわけないっていうこと?」

「そう捉えたならそう思えばいい」


晋助の答えに神威の表情はニコニコしたままだ。


「フフフッ。
面白そうだ。
阿伏兎、地球に行くよ」

「邪魔したな」


神威は満足そうに鬼兵隊を後にする。
阿伏兎は晋助に軽く礼をすると神威の後をついて行く。


「晋助、妹を紹介して良かったのでござるか?」


ヘッドホンにサングラスをした男が晋助に話しかけた。
彼は河上 万斉。
鬼兵隊のナンバー2と言われてもいいほどの実力者で、人斬り万斉と恐れられている。


「別にいいさ。
それにワザと名前と居場所を教えなかったしな。
たどり着けるもんなら着いてみやがれ」


クククッと悪巧みをしていそうな笑い方をする晋助。


「つまりタダでは菜々子を渡さんということでござるか。
なら最初から言わなければいいでござろうに」


万斉はため息をついた。


「まぁアイツもいい歳頃だしな。
幕府の犬にやるぐらいならまだあのガキの方がマシだ」

「拙者に、という考えはなかったのでござるか?」


万斉の言葉に固まる晋助。


「さて、拙者も今度の休みで地球に行こうかな」

「待て万斉」


万斉は晋助の制止が聞こえなかったのか、聞こえないフリなのか、無視し、スタスタと出口へ向かう。


「……………………まぁ最終的にはアイツが選ぶワケだから俺が慌ててもしょうがねェか……………」


晋助はそう呟いたが、しばらく部屋をソワソワ歩き回る姿が鬼兵隊の部下達から何度も目撃されたのだった。


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp