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うちの◯◯がお世話になってます

第13章 清水 潔子の姉3(ハイキュー!!)




「あっ弟だわ!」


アリサの声で菜々子は食堂の入り口の方を見た。
赤い短パンに黒いTシャツを着た音駒高校の男子バレー部員たちがゾロゾロと入っているところだった。


「弟ってどの子?
アリサと似てる?」


菜々子がアリサに話しかけた瞬間のことだった。


「あー!!!
お前はっ!!!!」


黄色いモヒカン頭の男子が菜々子を指差して叫んだ。
菜々子は何故、自分を見て叫ばれたのかが謎で首を傾げる。


「潔子さんに馴れ馴れしくしてたクソイケメン男!!
潔子さんだけでなくアリサさんまで口説こうとしてるのか!?」


黄色いモヒカン頭の男子がドスドスと足音を立てながら菜々子に近づいて行く。


「えっと…………一応、訂正させてもらってもいいかな?」

「あ"あ"あ"!?
口答えする気かっ!!!?」


どうやら黄色いモヒカン頭の男子は菜々子の言葉に聞く耳を持たないようで、菜々子を睨みつける。


「こら!
山本!!
歳上の方に失礼な事をするんじゃない!!」


黄色いモヒカン頭もとい山本 猛虎を叱る小柄な男子。


「だって夜久さん〜」


山本は情けない声で叱ってきた小柄な男子、夜久 衛輔に向かって言った。


「どうもうちの後輩がスミマセン」


菜々子に謝ってきた特徴的な黒い髪型の男子、黒尾 鉄朗だった。


「気にしてないけど………ちょっと誤解があって」

「何ですか誤解って?」


菜々子が口を開こうとしたその時だった。


「あの!」


菜々子と黒尾の間に割って入ってきたのは身長が高く、日本人離れした顔立ちの男子だった。
菜々子はその男子を見て、アリサに似ているなと思っていた。


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