第2章 清水 潔子の姉(ハイキュー!!)
「ショートケーキともう一種類ケーキを週1で買っていくうちじゃ珍しい男の常連客さんよー。
イケメンだからショート王子って呼んでるのよねぇ」
「そんな常連客がいたなんて知らなかったなー」
「だいたい菜々子ちゃんが厨房いるときに来店してたからねー。
女の子店員が接客を奪いあって大変なのよー」
店長と菜々子の会話にみるみる顔を赤くしていく月島。
「ふーん。
月島ってケーキ好きだったのか」
「何?
王様、文句ある?」
影山の発言に腹をたてたのか、それとも週1でケーキを買っていることがバレことを対する照れ隠しなのか(恐らく大半が後者だと思われる)喧嘩腰で月島は言った。
「あぁ?
誰も文句言ってねぇじゃねーか」
影山も月島を睨む。
「はーい、喧嘩しない。
ショート王子、別にケーキ好きなこいとは恥ずかしいことじゃないから気にしない」
菜々子が今にも喧嘩しそうな2人の間に入った。
「そのショート王子っていうのやめてくれます?」
月島が菜々子を睨んだ。
「なんで?
王子様みたいに綺麗な君にぴったりだと思うけど」
そう言って微笑む菜々子。
いや、綺麗なのはあなたです。
と月島以外の部員が思った。
月島は相変わらず菜々子を睨んだままだ。
「気を悪くしたなら謝るよ。
お詫びにこれ、あげる」
菜々子はポケットから綺麗にラッピングされたクッキーを取り出し、月島の前に置いた。
「私が焼いたクッキー。
よかったら食べて」
「よかったわねぇ。
菜々子ちゃんの焼いたクッキー、人気過ぎてすぐ売り切れになる代物よぉ」
店長ー!
ちょっと来て下さいー。
すみませーん注文いいですかー?
と店長と菜々子が呼ばれた。
「今、行くわー。
じゃあ、後で感想聞きにくるから」
「少々お待ちください。
ゆっくりしていってね」
2人はそう言うとそれぞれ呼ばれた方へ向かう。
「じゃあ、ケーキいただこうか」
澤村の言葉に部員達はケーキを食べ始めるのであった。