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うちの◯◯がお世話になってます

第12章 爆豪 勝己の妹(僕のヒーローアカデミア)




「服装はそれでいいな。
じゃあこっちこい」


勝己はそう言って菜々子を手招きしながら移動する。


「ここに座れ」


勝己が指差したのはリビングの椅子だった。
菜々子は首を傾げながら椅子に座る。


「動くなよ?
ジッとしてろよ?」


勝己は菜々子に念押しに言うと、ヘアーアイロンを取り出した。


「ちょっとお兄ちゃん、何する気!?」

「いいからジッとしてろ!!」


スパーンと菜々子の頭を叩く勝己。


「痛い!!
何も叩くことないじゃん!
暴力反対っ!!!」

「ジッとしてねェお前が悪い」


勝己はそう言いながら菜々子の髪の毛にスタイリング剤をスプレーして馴染ませるとヘアーアイロンを手に取り、くるくるとき器用に菜々子の髪の毛を巻き始めた。


「ほらできたぞ」

「お兄ちゃん、昔から何でも出来るなぁとは思ってたけどまさかこんなことまで出来るとは思わなかった………」


ボサボサだった菜々子の髪の毛がゆるふわウェーブになっていた。
勝己の腕前に感心する菜々子。


「それで行ってこい。
そして俺に感謝しろ」

「どういう意味?
むしろ感謝するのはお兄ちゃんの方でしょ。
買いに行ってあげるんだから」

「向こう行ったら分かる」


勝己の言葉に首を傾げながらも菜々子はショッピングモールを目指して家を出た。
菜々子が家を出ると同時に勝己のスマホに着信音が鳴った。


『マジで今日は来ないのか?』


と、切島からメッセージが来ていた。


『代理行かせた。
世話頼む』


勝己は素早く文字を打つと返信した。


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