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うちの◯◯がお世話になってます

第11章 土方 十四朗の妹2(銀魂)




一軒の料亭の前で銀時はスクーターを停めた。


「ここだっけ?
予約したお店」

「はい!
そうです!」

「じゃあ入ろうか」


銀時は料亭の引戸のドアを開けて、先に入った。


「そこは普通、ドアを開けて女性を先に入れないとダメだろ。
レディーファーストの精神ないのか?」

「あの万事屋にそんな精神あるわけないだろトシー」


声がした方を銀時はバッと見ると店内の柱に隠れきれてない真選組の局長、副長コンビがニヤニヤ笑ってこちらを見ていた。


「いやいやいやいや、銀さんが菜々子さんより先に入ったのはドアを開けて入った瞬間、危険がないか確認するためですから!」

「そうですよー。
むしろドアを開けるだけ開けて先に入れとか、冒険ものでは捨て駒にされてるようなものですからね!」


新八と妙が十四郎、近藤に反論する。


「銀時さま、お店に入らないのですか?」


ずっと立ったままの銀時を心配して声をかける菜々子。


「あ、いや。
なんでもないよ。
行こうか」


菜々子に声をかけられて我に返った銀時は靴を脱いで上がった。
菜々子も銀時に続いて草履を脱ぎ、上がると自分が脱いだ草履と銀時が脱いだ靴を揃えようとした。


「うわぁ自分が脱いだ靴を女に揃えさせるとかありえない……」

「俺の妹は靴揃えマシーンじゃねぇ」


その光景を見ていた近藤と十四郎が言った。


「い、今のは確かに銀さんが悪いですけど………。
でも銀さん、結婚したら亭主関白なるって宣言してますからね」

「亭主関白な銀さんの一歩後ろを歩く菜々子さん、ますますお似合いじゃない!」

「今の時代、亭主関白な男なんて流行ってねェし。
むしろ奥さんの尻にひかれる方が男は幸せだと思うぜ?」


新八、妙の発言に言い返す十四郎。



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