第11章 土方 十四朗の妹2(銀魂)
「近藤さんと山崎さんにはしっかり事情をお話してもらいましょうか。
なんで真選組の人たちが万事屋に依頼に来てたのか、その辺りを詳しく」
そう言ってお妙はニッコリ笑ったが、逆にその笑顔が怖かったと後に山崎はそう語った。
「………という感じで姐さんと近藤さんに邪魔されたあげく作戦も全てバレました」
そう言って山崎は土下座する。
「………まぁバレちまったのはしょうがないでさァ」
「………沖田隊長っ!」
沖田に優しい言葉をかけられたと思い顔を上げて、涙目になった自分の目を拭う山崎。
「で?
その落とし前はどうやってつけるんでィ?
指詰めですかィ?
切腹ですかィ?」
真っ黒な笑顔でそう山崎に言い寄る沖田。
「ひっひぃぃぃ!!!
た、助けてください副長、局長!!」
山崎は土方と近藤に助けを求める。
「デート当日だが、各班に分かれて張込み、尾行、そして必要あれば突撃する。
まず一番隊は…………」
土方は隊士達に、菜々子と銀時のデートの役割分担をホワイトボードで説明し始める。
そんな土方の様子を見て、助けてもらえないと悟った山崎は近藤の方を見た。
「じゃ、俺はバトミントン大会に向けてお妙さんと練習あるから!」
近藤は山崎の置かれている状況を知っているのか、知らないでいるのか謎だが、いそいそとバトミントンのラケットを持って出て行った。
「さぁ山崎、指を全部詰めるか切腹か選んでくだせェ」
「だ、誰か助けてェェェ!!!!!」
屯所内に山崎の助けを求める悲鳴が響くのであった。