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うちの◯◯がお世話になってます

第10章 真田弦一郎の姉(テニスの王子様)




「期待していいんだよ。
だって俺の好きな人は菜々子ちゃん、君だよ」


幸村の言葉に驚き、菜々子は顔を上げて幸村を見た。


「ずっと菜々子ちゃんからの差入れだから受け取ってた。
ずっと菜々子ちゃんが作ったものだから食べてた。

決して真田のお姉さんだからじゃない。
菜々子ちゃんだったから、好きな人からだったからだよ」

「嘘………」

「嘘じゃないよ。
だからもう泣かないで」


幸村はそう言いながら菜々子の涙を右手で拭う。


「これは嬉し涙だよ。

あのね幸村君。
私も幸村君が好きです」


そう言って菜々子は笑った。














「ど、どどどうしましょう…………!!!
お、俺、俺はどうすれば………!!!!!」

「まぁ普通に考えて幸村君から制裁受けるな」

「自分自身で蒔いた種じゃき。
諦めんしゃい」


テニスコートでは青ざめた表情で落ち着きがない切原。
それに追い打ちをかけるように丸井、仁王が言った。


「真田副部長!
助けてくださいよー!!」

「赤也………。
貴様が姉さんにやったことで俺が怒ってないとでも……?」


ギロリと切原を睨む真田。


「幸村達が戻って来たら覚悟するんだな!!」

「ひぃぃ!!
だ、誰か……誰か助けてくださいよー!」


そう叫ぶ切原に部員達は目を逸らし、心の中でこれから切原が受けるであろう制裁を想像し、同情した。





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