第2章 清水 潔子の姉(ハイキュー!!)
「月島がいいならいいよ」
潔子の言葉に反応したのは月島ではなく……。
「何故だっ!!」
「何故、月島は許されて俺らはダメなんだっ!!!」
ジーザスと天を仰ぐ2人。
「………清水、あの2人も連れて行ってやってくれ。
うるさそうだから」
澤村の言葉に潔子は眉間にシワを寄せるのであった。
ピロンッ
Dolceの更衣室にて休憩中の菜々子のスマホが鳴った。
見れば、潔子からのLINEだった。
バレー部全員で試食、行くことになった。
今日、部活終わったら行くね。
潔子からのLINEに思わずガッツポーズをする菜々子。
「店長ー!!
潔子からOK出ましたよ。
今日、部活後に来るそうです」
菜々子の言葉に野太い声でガッツポーズする店長だった。
「清水さぁーんっ!
来ちゃったー!
あれ?
清水さんいないのぉー?」
店先から常連客の女性の声が聞こえてきた。
「はーい!
少々お待ちください!」
仕事、頑張ろう!
そして潔子にカッコいいとこを見せよう!!
と気持ちを入れ直して菜々子は仕事へ戻るのであった。
そして、部活終了後。
「潔子さんのお姉様かぁ…………。
やっぱりお美しい方なんだろうなぁ……」
「そりゃあ潔子さんのお姉様だからなぁ……」
田中と西谷がうっとりとした表情で会話をしていた。
「よかったね!
ツッキー!
Dolceって最近お気に入りのお店だったよね?」
月島と同じ1年の山口 忠が月島に話しかけてきた。
「うるさい山口」
図星をつかれたのかプイッとそっぽ向く月島。