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うちの◯◯がお世話になってます

第10章 真田弦一郎の姉(テニスの王子様)




「幸村じゃ」

「えっ!?
ゆ、幸村部長!?」

「ど、どこにゆゆゆ幸村君がいるんだよぃ!」


仁王の出した名前に動揺する切原と丸井。
何故、この2人がこんなにも動揺するかというと理由は簡単である。

立海男子硬式テニス部、部長の幸村 精市、彼は一見、優しそうな印象だが、その印象からは想像もつかないような、それはもうエグいことを満面の笑みと謎の威圧で言うので誰も彼に逆らうことはできない。

ちなみに先日、部活終了後に部室で切原と丸井のお菓子の奪い合いが始まり、その時、仲裁をした彼が言った言葉は・・・。


「2人ともそんなに元気あるなら外周100ぐらい行くかい?」

「「100!?」」

「え?
そのリアクションだと100じゃあ不服そうだね。
じゃあ150行くかい?」


本気で外周150周行かされそうで怖かったと切原と丸井は言っていた。

そんな幸村の名前が出てきたので2人は動揺したのである。


「ほれ。
あそこ」


仁王が指を指した場所を見ると、窓の外の中庭に幸村と1人の女子生徒がいた。


「本当だ。
幸村部長だ。
あんなところで何してるんスかね?」


切原が首を傾げる。


「おっ!
女子生徒がお菓子っぽいものを差し出したぞ!」


丸井が興奮した様子で言う。


「っということは告白か。
今月で何人目じゃ?」

「えーと俺が見た限りだと5人目だぜぃ!」

「そうか。
色男は大変じゃのぅ」

「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!」


丸井と仁王の会話について行けなくなった切原が2人を止める。


「あれ、ただ差入れを渡してるだけかもしんないじゃないですか!
何で告白になるんッスか!?」


切原の質問に丸井と仁王は顔を見合わせる。


「そうか赤也、幸村君の知らないのか」

「てっきり知っとると思っとったぜよ」

「幸村君自身も公言してるからなぁ」


2人は納得したようにうんうんと頷く。


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