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うちの◯◯がお世話になってます

第10章 真田弦一郎の姉(テニスの王子様)




立海大附属中学校。
1人の男子生徒が両手に沢山のお菓子を持って嬉しそうに廊下を歩いていた。


「へへっ!
今日もいっぱい貰ったぜ!」


男子生徒の名前は切原 赤也。
男子硬式テニス部に所属している2年生だ。

余談だが、切原の所属している男子硬式テニス部員達は顔が整っている人が多く、それぞれファンがいるほど女子生徒達から人気だ。
切原も女子生徒達から人気でよく差入れを貰っていた。

今、両手いっぱいに持っているお菓子も切原ファンからの差入れだろう。


「おっ赤也!
今日もお菓子大量だなぁ。
俺にも分けてくれい」


切原の両手いっぱいのお菓子を見てそう話しかけてきたのは切原のテニス部の先輩で3年の丸井 ブン太。


「嫌ッスよ!
丸井先輩そう言ってこの前、俺のお菓子全部食べたじゃないッスか!」


そう言って切原は丸井からお菓子を守る為に上半身を捻る。
だが、丸井も切原からお菓子を奪おうとジリジリ間を詰める。


「何しとるんじゃ廊下のど真ん中で」


2人の間に割って入ってきたのは丸井と同じく3年の仁王 雅治。
仁王もテニス部だ。


「仁王先輩!
助けて下さい!!
丸井先輩が俺のお菓子を狙ってるんッスよ!」

「聞いてくれよ仁王!
赤也のやつあんなにお菓子持ってんのに分けてくれねぇんだよ!」


仁王にお互い助けを求める切原と丸井。


「とにかく落ち着きんしゃい」


と仁王は2人に言ったものの、この2人のお菓子原因の口論の仲裁は毎回、面倒なので仁王は関わりたくなかったのだが、ここがテニス部の部室なら放置しとけばいい。
だが、ここは廊下。
他の生徒にも迷惑がかかる。
どうしようかと仁王が考えていた時、窓の外の光景が視界に入った。


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