第13章 砂の若い衆、木の葉の若い衆、はぐれ若い衆、時々長老
カンクロウがうんざりしたようにバッサリ話を切った。
「来んのか?来ねえのか?どっちにしろ俺はもう行くからな。後から間抜け面出したって俺ァ知らねえじゃん?いずれにしろ来るってヤツァ腹くくって来いよな。わかってっか?アンタらどいつもこいつも歓迎されるタマじゃねえじゃん?」
「あらま、アタシもかい?」
首を傾げた藻裾にカンクロウは渋い顔をした。
「・・・・オメエは少なくとも俺が絶対的に歓迎しねえ」
「あそ。じゃ何も問題ないわ。行こ行こ。はい、ジャンジャン行くよ、ジャンジャン」
藻裾はカンクロウの肩に腕を回して笑った。
「杏可也さんにも会えんでショ?ちょっと聞きたい事も出来たしな。で、元気かい、あの人?」
そう問われてカンクロウは言い淀んだ。
「・・・・まあ、会ってみりゃわかんじゃん。くれぐれも暴れんなよ?ーついて来るヤツァついて来い」
カンクロウの言葉に、残りの面子は各々顔を見合わせた。
「さっきも言ったけどな。腹くくって来いよ?」
言い置いてカンクロウは藻裾に引き摺られるように歩き出した。
「どう転がるか、俺にもサッパリわかんねえからよ」