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連れ立って歩く 其のニ 砂編 ー干柿鬼鮫ー

第20章 出会い頭


海士仁が訝るように鬼鮫を見た。

「通訳がこうなっちゃいましたからね。もう少し人並みに話してくれませんかねえ・・・」

目顔で牡蠣殻を示した鬼鮫に海士仁は首を捻る。

「干柿・・・何?」

「もしかして名前をお尋ねですかね?一度名乗りましたがお忘れですか。磯の俊英も高が知れてますねえ」

皮肉な笑いを口元に張り付けて、鬼鮫は鮫肌を肩に担ぎ上げた。

「干柿鬼鮫と申します。以後お見知りおきを」
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