• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



「風呂沸かしてくんね? 長めに半身浴できる温度で頼むわ。あ、俺敏感肌だから入浴剤は入れんなよ」

 どうしてこうなった。大事なことなのでもう一度言う。どうしてこうなった。何故、どうして、黒尾が、ソファに寝転んでくつろいでいるのですか。

 たしか私の家ですよね。ここ。

「出てってください今すぐ」

「断る」

「じゃあ千歩譲ってお風呂貸してあげるんで、入浴が終わったら速やかにお引取りください帰れ」

「だが断る」

 んんんんもう何こいつ。何こいつ!
 仮にもレディのひとり暮らしに強引にあがりこんだ挙句、コーヒー(微糖)催促するわ、勝手にDVD見始めるわ、自由奔放にも程があるでしょうよ!

 しかも今度は風呂かよ!半身浴って女子かよ!その図体で?その図体で?!


「そのデカい身体じゃ普通に入っても半身浴なんじゃないですかね!帰れオッサン!」

「んだとクソガキ!謝れ!全国の背高い人たちに謝れお前は!つーかとっとと風呂沸かしてこい!」


 もうやだ。助けて。助けて研磨。

 ちょっと涙目になりながら渋々バスルームに向かい、私は、ついさっきまで一緒にいた研磨のことを思い出していた。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp