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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第19章 grand finale √parallel



「えええーーー!!?」
 響き渡るのは木兎の絶叫だった。

「木兎さん、落ちついて」
 取り乱す先輩をなだめる赤葦。

「及川、あいつプロ入りかァ」
 黒尾はいたって冷静である。

「……徹くんって名前だったんだ」
 カオリは過去に想いを馳せていた。



 一方、その頃、東北宮城では。



「はうあっ! 今、誰か、すんごく可愛い女の子が俺を見つめてた気がする!」

「んなワケねえだろボゲ川」

「痛い! 叩かないでよ岩ちゃん!」



 これは、とある宇宙、とある星の、とある国で起こった不思議なおはなし。嘘のようで本当のような、不確かな世界の物語。

 人生は選択の連続だ。

 歩む道を一本変えただけで運命は変わってしまう。その先の未来は、誰にも知り得ることはできない。

 無数に存在する選択肢。
 無数に存在する、結末。

 これは、とある不思議な物語。無数に存在する平行世界のなかの、ひとつの可能性。













  あなたが望むのは、
     ──どんな世界ですか。















【Moulin Rouge】___fin.
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