• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第10章 xxx 09.彼氏(仮)



 窓際に設置されたプレイ用のベッド。

 安物のシーツとタオルケットが引かれた上で向かい合い、研磨と視線を絡ませる。

 彼は自慰の手をゆるゆると動かし、私を見つめていた。その瞳はトロンとして、熱っぽく潤んでいる。

「カオリ、もっと脚開いて……うん、そう……もっと見せて」

 私は枕側の壁に背を預けて、いやらしく濡れたそこに彼の視線を感じていた。

 恥ずかしい、でも、それがいいの。きもちいい。もっと、もっと。私のえっちなところを見てほしい。

「あっ、ああ……っ研磨ぁ」

 彼の名を呼んで、もっと見てとばかりに腰を突きだす。

 研磨の顔色がサッと変わった気がして、直後、彼のキスに唇を塞がれていた。

「今のやばかった……俺の名前、もっと呼んでよ。カオリのエッチな声で、もっと俺を求めて?」

 饒舌に囁く彼はまるで別人。
 お人形のような研磨はもうそこにはいなくて、激しいキスを落とす彼は、欲に飢えた男の目をしてる。

 噛みつくような口づけ。
 呼吸する暇すら、与えてはもらえない。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp