第10章 xxx 09.彼氏(仮)
自らの液でぬめりを増した自慰は、次第に激しさを増し、淫靡な水音を響かせた。
見上げる彼の肌は雪原のように白い。
薄い胸板にできた小さな膨らみは、美しい桜色だ。
「研磨のからだって
……すごく、えっち」
女の私でも、思わず欲を掻きたてられるくらい。
「そんなこと言われると……っ興奮、……しちゃう」
研磨は、自身のボディラインに沿って指を這わせ、ぷくりと主張する胸の中心を虐めはじめた。
指のやわらかいところで上下にさすり、かと思えば、親指と人差し指でくりくりと擦りあわせる。
「んっ、ふ……ぁあ、ん」
彼の嬌声は砂糖よりも甘い。
その声を聞いているだけで、さっき果てたばかりの花芯が火照りだしてしまう。むずむずと下腹部が、私の恥ずかしい場所が、疼く。
欲のままに手を滑らせ自身に触れた。
割れ目をそっと広げて、愛液を指に塗り、一番敏感な蕾を左右にさする。
「……カオリも、自分でしてるの?」
私の表情が惚けたのに気づいて、研磨が問いかける。上気した頬もそのままに頷けば、彼は身震いすらしてみせて、こう囁いた。
「見せ合いっこ、……しよっか」