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【恋乱】短編集
第6章 【裏】全てをゆだねて。 ~明智光秀~
「私はあなたの優しさと強さに、いつも救われています」
光秀様は優しくささやきながら覆い被さってくる。
その手が寝間着の襟を割り、冷えた夜気が肌に触れた。
「み、光秀様……お母さんも弥彦もいますから……」
「ええ。だから静かに……今は私に全てをゆだねて」
慌てた私を光秀様は熱で微かに潤んだ瞳で覗き込んでくる。
艶っぽく求める瞳に、私は応えるように光秀様の首筋へと腕を伸ばした。
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