第1章 中学2年生
先生の授業はすごく丁寧だった。
智也「では次の英文を音読してから和訳してください。じゃあ…西園寺さん。」
よっしゃチャンス到来!良い発音で先生を驚かせてみせる。
美奈実「Right after they heard a strange sound, they found that someone was at the front door and knocking the door. The boy looked up at his grandfather and asked what he should do in silence. 彼らは変な音を耳にしてすぐに誰かが玄関にいてドアをたたいていることに気づいた。少年は祖父を見上げ、声を出さずに何をするべきか祖父に尋ねた。」
よし。
智也「良い発音だね。でも所々イギリス英語が混ざってるから、イギリス英語かアメリカ英語か統一した方がもっと綺麗になるよ。さて、ここでの副詞説は…」
え…?この人私の英語の癖に気づいたの?確かに先生の発音も綺麗だけど努力の賜物っていう感じであって、決してネイティブに近い訳じゃない。ってことはこの先生は自力でイギリス英語とアメリカ英語の区別が付くくらいまで訓練したんだ…。良いじゃんこの人。気に入った。