【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第25章 夢√編 優しい嘘と最後のキス
ルイ「いいよ、やり返しても」
「それ、宣戦布告・・・?」
ルイ「・・・・・・嘘。手加減して」
交わした言葉に、
まるで少しだけ前に戻ったように
自然と二人で笑い合う。
(・・・もっとたくさん、ルイにこんな顔をさせてあげたかった。・・・・・・もっと色んな初めてを、ルイと一緒に過ごしたかった・・・)
夕陽が感情と比例するように、
次第に地平線の向こうに沈んでいく。
・・・・・・・・・・・・
ルイ「・・・・・・・・・・・・」
ふっと沈黙が落ちて、
私たちは砂浜へと上がっていく。
「・・・・・・結構濡れたね」
ルイ「そう・・・だね」
ルイが上着を脱いで砂浜に敷いてくれる。
ルイ「座る?」
無意識の優しさに、
忘れかけていた痛みが
再び胸を襲った。
頷いて並んで座って、
沈んだ夕陽に届けるように
静かに呟いた。
「ルイ」
ルイ「・・・・・・?」
「・・・私は明日、ウィスタリアを出て行く」
ルイ「・・・明日」
「うん、国王陛下に言われたの。・・・プリンセス制度の切り上げを許可するって」
ルイ「・・・・・・そう」
「・・・丁度良かったって、思ってる」
(ちゃんと、最後まで伝えなきゃ)
ルイ「ちょうど・・・?」
「お祖父様の葬儀に参列できなかったから、お墓参りもしたかったし・・・会社のことも、実はずっと気になってたから」
ルイ「・・・そ・・・っか」
「・・・・・・うん」
(・・・ルイに、自分の感情を押し付けることはしたくない。・・・ただ、背中を押してあげたい)