【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第25章 夢√編 優しい嘘と最後のキス
誰かの背中を押すことが、
こんなに勇気のいることだって
初めて知った。
空には、無数の星が瞬いている。
(・・・本当は、気づいてるって言ってしまいたい)
「ルイ・・・」
ルイ「ん・・・?」
ルイが私に視線を向ける気配がする。
一度だけ目を閉じて小さく息をつくと、
私はルイの綺麗な瞳を見つめた。
「・・・100日間のプリンセスになれなくて、ごめん」
ルイ「・・・・・・っ・・・」
「ルイを守れる、大きな鳥かごになるって言ったのに・・・なれなくて、ごめん・・・・・・」
鼻の奥がツンとして、
目頭が熱くなる。
だけど、
ここで泣いたら離れなれなくなる。
(最後は・・・自分で、この恋を終わりにしよう)
ルイには、
笑って歩き出してほしいと思うから。
「・・・・・・ルイ」
ルイ「・・・・・・・・・なに?」
両手をきゅっと握り締めて、
覚悟を決めて口にする。
「・・・・・・・・・終わりにしよう」
ルイ「・・・・・・っ・・・」
今まで見たことがないほどに、
ルイの瞳が大きく揺れた。
「最後に、一つだけ・・・教えて」
夜の色に染められて
色を濃くするルイの瞳を、
真っ直ぐに見つめる。
「・・・ルイ、私のことが・・・好き?」
(・・・・・・お願い、好きじゃないって言って・・・)
祈るようにルイの瞳を
見つめたままでいると、
波の音に重なって
ルイの澄んだ声が響く。
ルイ「好き・・・じゃない」
「・・・・・・・・・・・・」
ルイ「なんて・・・嘘でも言えない」
「・・・・・・っ・・・」
伏せられていた瞳と
再び視線が重なった瞬間、
ルイの腕が私を抱きすくめる。
(ルイ・・・・・・)