第4章 坂田銀八(鬼畜)
ひより『カハッ…』
だんだんと強くなる力に、意識が遠のく
銀八「お前が、アイツと別れるなら辞めてやるよ」
朦朧とした、頭では正常な判断が下せず
その要求に首を縦にふる事しか出来なかった
銀八「よーし、良い子だ」
笑顔になると、力を込めた手を放し
代わりに
銀八『ほら、電話しろ』
そう言うと、まだ、ゴホゴホと苦しそうに咳きこむひよりに携帯を渡してきた
ひより『解った…』
先ほどの苦しみが怖くて逆らえない
呼び出し音が鳴る間、ひたすら出ないでと願うが
総悟「もしもーし」
少しの間を取り
ひより『そっ…総悟……私と…別れて』