• テキストサイズ

【外科医】 キミ色に染まる  【完結】

第11章 彼女の人生を大きく変える出逢いとは



 最初は少し、ほんの少しだけ沸いていた加虐心だった。

 なのにそれは気付けば、アクアに触れたいという欲求に変わっていて。


「…んッ」

 彼女の唇に喰らいついた。


「ふ…ぅ、ちょ…ろぉっ」

 時折アクアの口から漏れる吐息も飲み込むように貪る。

 息をするために開かれた僅かな隙間から舌を入れれば、戸惑いながらも自分の舌を絡めてきて。おれは心地良いほどの優越感に口を緩ませた。
 もちろん、降り続く口付けに必死な彼女は気付かないだろうけど。

「ん、ふぁ…、はぁ…っ」

 漸く開放されたアクアは荒く息をし、整えようとする。その生理的に濡らした瞳が、今まで見た事のない艶っぽくおれを見つめた。

 ――――お前が悪いんだからな。

 アクアの首元に顔を近付け、舌で舐めあげる。同時に腰を捉えていた掌を腹辺りから上へ這わせれば、小さい悲鳴のような声を発したアクア。

 彼女の強さなら簡単に逃げられるはずだ。しかし嫌、と言いながらも本気で拒絶しない。
 それは合意と捉える事にする。


「ひゃ…!」

 首元に埋めていた顔を徐々に下へずらし、胸元に唇を寄せ、片手はその膨らみを荒々しく触れた。アクアは甘い声で鳴く。
 その反応がおれを満足させ、余計に煽らせる。

「ん、ちょ…待っ、あぁッ…」
「待てねェ…」

 いよいよセーブが効かなくなってきて、腰を摩っていた手をアクアの太腿に這わせる。流石のアクアもヤバイと思ったのか、抵抗する力が強くなった。
 だが所詮男と女の力の差は歴然で。その抵抗を無視して行為を続けた。


 そして、水着を剥ぎ取ろうと、首後ろの紐に手をかけた。

/ 184ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp