第22章 何度でも、また私を見つけ出して
「さすがに革命軍の基地だからな…会いには行けねェが。おれの電伝虫を持っていけ。時間がある時にでも連絡しろ」
「…そしたら毎日しちゃうかも」
「お前がそうしたいなら構わねェ」
「ふふ、冗談よ。適度にする」
触れた肌が、熱が、温もりが全て愛しい。
「ねェ、ロー」
「なんだ」
「…いろいろと、ありがとう」
私は彼に感謝すべき事がたくさんある。
素敵な仲間に出会えた事。
一人じゃないと教えてくれた事。
泣きたい時も、寂しい時も、何も言わず側にいてくれて。
死なせないと言ってくれた。
もう二度と抱く事のない想いを、愛する事の幸せを…
「私、必ず治すから」
「…あァ」
「浮気、しないで待っててよ」
「今更お前以外の女、抱けるかよ」
きつく、きつく抱きしめあう。
この存在を確かめるように。
再び会えると約束するように。
貴方はこの広い世界で私を見つけてくれたから。
【何度でも、また私を見つけ出して】