第22章 何度でも、また私を見つけ出して
「ロー、あの…」
「なんだ」
「革命軍が…許す訳ない、でしょ」
精一杯の意見がそれだった。
ローが私の為を思っての事だって痛いくらい分かるから。
でも、それでも私は彼に縋りたい一心で。
「革命軍には連絡してある。さすが参謀総長だな。すぐに許可が降りたそうだ」
「……じゃあ、」
「明日には迎えに来るだろう」
展開が早すぎて思考が追いついていかない。
こんなにも簡単に、勝手に決められて。
ローは…
私が側にいなくても平気、なんだ…
「アクア、泣くな」
知らぬ間に涙が流れていたようで。
ローの少しカサついた指先がそれを拭う。
だけどその手があまりにも優しすぎて、私の涙腺を擽るばかり。
もう堪える事もできそうにない。
ただ流れるそれを、もう溢れるなと願う事しかできずに。