第22章 何度でも、また私を見つけ出して
―――…ロー?
今、なんて……?
「お前を革命軍に渡す」
「………」
「そこで治療を続けろ」
眩暈がした。
聞き間違えなんじゃないかって、一向に静まる気配のない鼓動を落ち着かせようとした。
だけどローの顔はどう見ても冗談を言っているようには見えなくて。
「……どういう事…?」
不安とか訳の分からない焦燥感が私を支配する。
「言った通りだ。革命軍の所で治療してもらう」
「…革命軍」
「そこでなら戦闘にもならない。大怪我も負う事なく治療に専念出来るだろう」
やっぱり聞き間違えなんかじゃないみたいで。
真っ直ぐ私を見つめるローの瞳がそれを物語る。
―――それって、つまり…
「この船を降りるんだ」
もうローの側に居られない…