第22章 何度でも、また私を見つけ出して
「傷はどうだ」
「ん……ちょっと痛いけど…大丈夫」
身体を起こそうとすると、気付いたローがそれを手伝ってくれて。彼の大きな手が私の背を支える。
服越しでも分かる彼の温もりは、無条件に私を安心させた。
「それで、どうしてあんな所にいた」
「…っ」
やっぱり、聞かれるとは覚悟していたけど。
「現場の状況から検討はついてるんだ。隠さずに話せ」
彼には敵わない。
もう相手も薄々気付いているんだろう。
ここは正直に話すしかない、とゆっくり口を開いた。
「ロー達が島に行ってる時…本当は勝手に船を降りて浜辺を歩いてたの」
「……あァ」
「そこで……ドフラミンゴに会った」
「………」
「なんか、私の事を調べてて……出生までは探れなかったらしいけど“冬身病”の事を知ってた」
「…アイツが…?」
「えぇ。革命軍にスパイがいるとか言ってた……それで、教えられたの」
ローがゴクリと喉を鳴らしたのが聞こえた。
あぁ、ドフラミンゴの言う通り、やっぱりローは…
「サザーランドさんの息子さん以外にも、“冬身病”患者は2人いて………死んだって」