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【外科医】 キミ色に染まる  【完結】

第16章 笑顔になれる言葉を持ち帰ろう



 何故、もっと気にかけてやれなかったのだろう。



 彼女の身体は、すでに蝕まれていたのに。











「…39.2℃…」

 ピピッと鳴った機会音は、彼女の辛さを過剰におれへ伝える。




 革命軍と会った島を出てから数日。

 おれは只管医療本を漁っていた。



 昔読み尽くしたもの、普段は気に止めない論文も全て読み返す。小さな項目さえも見逃さないように。

 だが、それは裏目に出て。
 アクアの身体の僅かな変化に気付く事が出来なかった。

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