第8章 看病ver.ルキ【無神ルキ】
二人でリンゴを食べ終えると、ルキは皿と包丁をテーブルに置き、今度はベッドに腰掛けた。
『そんなに顔を赤くして…熱いのか?』
名前の頬をなぞる。
額はにじんわりと汗が滲んでいる。
「うん…」
身体中が火照って熱い。
ルキにリンゴを食べさせてもらって心臓の音も早くなっていた。
『汗を冷やすと体に悪い…着替えた方がいい』
そう言って立ち上がると、名前のタンスから部屋着を持ってくる。
『自分で動くのはきついだろう…?さあ、腕を上げろ』
名前のシャツを掴んで、少し上に持ち上げた。
「えっ…ちょ…!」
突然のことにびっくりする。
「着替えって…!」
ルキは当然のことのように答えた。
『ああ、オレが脱がせてやるからお前は大人しくしていればいい』
さらにシャツを捲る。
名前の腹部が丸見えになる。
「やっ、まって…!」
慌ててルキの手を止めた。
名前は今、シャツの下には下着しかつけていない。
『気にするな、お前の身体を見たぐらいでは何とも思わない』
ふっとルキが笑う。
ーーそういうことじゃないんだけどな…!
焦る名前を気に留めずにルキはシャツを持ち上げて、早く、と促してくる。
より一層顔を赤らめながら、名前は腕を上げた。