第5章 企み【無神コウ】
どうしようなにこれどういうことどうしようなにこれ…?!!
こんな単語が名前の頭をぐるぐる回っていた。
コウを見ると、
ズボンを下ろして、あとつけているのは下着だけだ。
名前は目を逸らした。
『もー、ほんっとトロいなぁ、エム猫ちゃんは』
コウの手が名前の両肩をポンっと掴む。
「あ、やっ…!」
『じっとして?しょーがないからこのオレが、全部脱がせてあげる』
そう言うと
名前の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。
「…っ!!」
コウの体温がふわっと伝わってくる。
名前は抵抗できなかった。
『そうそう、そのままじっとしてて?素直に従えば…オレが気持ちよーく、してやるからさ』
背中に手を回したまま、コウが囁く。
ブラを外すと、コウの手が下半身へ伸びる。
名前は咄嗟にスカートを下ろそうとするコウの手を掴んだ。
「ま、まって…!」
名前は必死に首を横に振った。
「だ、だめっ…これは…!」
コウは、チッと舌打ちをした。
『…何?素直にしてればオレが良くしてやるって…言ったよね?聞こえなかった?』
そして名前の耳元に顔を近づけて、
声のトーンを落として続ける。
『それともバカだから理解できないのかな?お前みたいな卑しい女が…オレに逆らって良いと思ってんの?…』
「うっ…」
耳がゾクッとする。
これ以上抵抗したら…
「…ごめん、なさい…」
名前は諦めた。
するとコウがいつもの笑顔に戻る。
『もう反抗しないでよね、聞き分けの悪い子は…殺しちゃうよ?』
「……。」
さーて、と言いながら
コウが名前の前にしゃがむ。
バサッーー
そのまま名前のスカートを下ろした。
「っ、やあ…っ」
間近でコウにパンツを見られている。
が、抵抗すると怖いのでされるがままだった。
『はい、下ろすよー』
スルッーー
「〜っ…!」
コウにパンツも下ろされる。
これで名前を守るものは何もなくなった。