第5章 企み【無神コウ】
下着姿のコウに脱がされるなんて。
コウの前で裸になるなんて。
名前は恥ずかしさで顔を覆った。
『恥ずかしいの?…ホントは興奮してるんでしょ?こういうの好きなんだもんね?恥ずかしいことがさ…』
ね?促すようにコウがニヤリと笑う。
『オレもぜーんぶ、脱がなきゃね♪』
コウが自分の下着を脱ぐ。
「…ッ!」
名前はコウの裸を直視できずに俯いた。
『エム猫ちゃん♪…おいで…入ろ?』
そう言って名前の肩を抱く。
「…!!」
コウの素肌が触れる。
心臓がドクンと脈打つ。
浴室のタイルが冷たい。
火照った身体を冷ましてはくれないけれど。
『そんなに緊張しなくていいよ♪…確かにこのオレとお風呂なんて、すっごいレアな状況だけど♪』
「…っ」
名前は俯きながら身体を硬直させていた。
シャアアアアーー
コウが栓をひねる。
ちょうどいい温度になってから、名前にシャワーをかけた。
片方の手で優しく身体を撫でる。
「ひゃっ…!」
『熱くない?こうやってオレの手で…全部洗ってあげるね?エム猫ちゃん♪』
名前が抵抗しないので、コウはご機嫌らしい。
厳密に言えば抵抗しないのではなく、
極度の緊張と気恥ずかしさで動けなくなっていたからである。
恥ずかしすぎて身体が動かない。
もちろん暴れればコウの逆鱗に触れることは分かりきっている。
それを恐れてもいた。
「ん、うっ…」
身体を撫でるコウの手が心地良い。
というより、撫でられるたびにビクンと反応してしまう。
『…感じてるの?やらしい顔して、身体ビクビクさせて…ここ、立っちゃってる』
コウが名前の乳首を摘んだ。
「やああっ…!」
『わ、気持ちいいんだ…それならもっと洗って欲しいでしょ?…んっ』
コウが名前の乳首を口を含んだ。
もう片方の乳首にはシャワーを当てる。
「ああっ…ああああ…!」
ジュルッ、チュッ、チュウッーー
乳首を吸ったり舐められたり、舌で転がされたり、
何よりそれをコウにされているということが名前の羞恥心をさらに刺激した。