第3章 序列1【無神ユーマ】
とりあえず、謝れば、ユーマの気が収まるかも…
「ごっ、ごめんなさ…『おい、謝れば許してもらえると思ってんのか?』
「えっ…」
『お前みてぇなバカはよ、謝れば済むと思ってんだよなァ?んなわけねぇだろ!!脳ミソあんのか?あ?』
「…。」
またユーマの手が名前を腕をギュウっと締め付ける。
「いたい…っ!」
痛みで顔をしかめると、バカにしたような笑いの後に、
ユーマの声が耳元で聞こえた。
『このユーマ様がよぉ…お前みたいな雌豚に手取り足取り教えてやんだからよ…抵抗するんじゃねぇぞ…?』
「…っ」
『ユーマ様に何か言われたら…はい、だろ?雌豚ァ!!』
ギリッ…
「うあっ…!」
さっきよりも強い力で両腕を掴まれる。
ジンジンと鈍い痛みで体に力が入らなくなる。
『…起き上がれ』
やっとユーマが自分の上から離れる。
「…いたっ」
腕の痛みで、うまく力が入らない。
やっとのことで体を起こした。
するとユーマの腕が、名前を軽々と持ち上げる。
「なっ…?」
いわゆるお姫様抱っこをされて、
名前はベッドにドサッと投げられた。
「…っ!」
ユーマはベッドの名前を不機嫌そうに
見下ろした。
『服を脱げ』
「えっ?!」
『聞こえてんだろ?早く脱げ』
「えっ…なんで…?」
突然のことに頭がついていかない。
すぐに従わない名前の姿はユーマをイラつかせた。
ポケットからナイフを取り出し、名前の目の前に突き出す。
『…このナイフで…てめえの皮膚もろとも引き裂いてやろうか?あァ?嫌なら早くしろ!!ユーマ様を待たせんな!!』
「ひっ…!」
ナイフを突きつけられて、
恐怖に怯えながら名前はシャツを脱いだ。
『ったく…バカが…これからユーマ様がどんなにエラいか、身体に教えてやるんだからよ…全部脱ぐに決まってんだろ?』
「…っ!ぜ…全部?」
びっくりして聞き返す。
『んなことも分かんねえのか?オラ、早くしろ…
オレが全部、見ててやるからよ』
怯える名前を鬱陶しそうに見てナイフをちらつかせる。
脱がなければ殺される…。
名前はナイフの恐怖に負けて、
服を脱ぎ始めた。