第3章 大切な君
桜「神楽ちゃん!高校も中学に引き続きよろしくね!」
神「こちらこそよろしくアル!桜花のお弁当またつまみたいアル!また楽しく過ごそうヨ」
桜「うん!私もだけど総悟のこと…」
総「誰が誰によろしくしてんでィ?」
桜花の話を遮るように総悟が話に割り込んでくる。あまり身長に差がない私達。不機嫌そうに少し見下ろしてくる総悟の大きな瞳に吸い込まれそうだった。
桜「あ…総悟!ほら、神楽ちゃん来てるよ…!」
銀「テメェ、今朝桜花を拉致った…」
銀時の話を遮るように神楽が口を開く。
神「よおサド!お前よかったアルな!昨日散々クラスの事で頭悩ませてたもんナ!桜花と「でりゃァァァアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎」」
さらに神楽の話を遮るように総悟が叫び、神楽を背負い投げした。神楽は両足をつき、両手を上げながら見事に着地。総悟はヒソヒソと神楽に耳打ちする。
総『テンメェふざけんなよ‼︎‼︎‼︎俺が桜花に気があんのがバレんだろーが‼︎‼︎冗談は存在だけにしやがれゴリラ女‼︎‼︎‼︎親友っつー名目が簡単に崩れんだろィ‼︎‼︎‼︎』
神『サド、お前本当にバカアルな!そんなんじゃ桜花に一生気付いてもらえないネ!女は男を感じる時が一番ドキッとするアル。今のお前じゃ桜花にとって、せいぜい少々手の焼けるペットのチンピラチワワぐらいネ!』
ヒソヒソと話し続ける二人を横目に、銀時と晋助は不審な目線を送り続けていた。
銀「おいおい何なの?あのゴリラ共は?ちゃんと友達は選べってあれほど言ったろ?廊下で組手するような人を友達と呼びません!人はアレをゴリラと呼びます。わかったか?なぁ桜花」
腕組みしながら仁王立ちで私の事を見下ろす銀ちゃん。え?何?私怒られてるの?銀時は続けて話す。
銀「特にあのガキチワワ。総一郎くんだっけ?あいつとは今すぐ友達やめなさい!」
桜「え!?何で!?総悟は私の…」