第4章 四番隊のお仕事1
「はぁっ……んっ……たいちょ……」
溶けきった顔で口づけの合間に呟く声さえも今は更木を煽ってくる。
このまま押し倒して唇以外も全て奪ってしまいたいところだが、それはやりすぎだろう。
今日はこの甘い唇を堪能出来ただけで満足してやるとするか……
ゆっくりと唇を離して抱き締めていた身体を倒れないように支えてやる。
「仕置きはこれくらいにしてやるが、次に俺に刀を向ける時は覚悟して来いよ。」
惚けた優姫の頬をつねって、意地悪く笑ってやる。
「は?えっ?かた……な?」
転がっていた斬魄刀を拾い上げ優姫に返してやる。
訳が解らないといった表情だった優姫が斬魄刀を手にして見つめるうちに真っ青になっていく。
「も、申し訳ありませんっ!!私、何て事を……」
優姫はその場に土下座をして畳に頭を擦り付けて謝る。
更木が顎を掴み顔を上げさせるとその顔は真っ青になり涙まで浮かべている。
「あんなもん、俺にとっちゃお遊びにもならねぇよ。だから仕置きしてやったんだろ。次はもっとましになってからかかってこいよ。」
ニヤリと笑って優姫の唇に軽く口づける。
チュッとリップ音が響いて真っ青だった優姫の顔が真っ赤になる。
忙しいやつだな。
「あ、あの、なんで……?」
「あん?文句があるのか?このまま抱いちまってもいいんだぞ?」
「だ、ダメです!そ、そうじゃなくて、なんでこういうこと、するんですか……」
最後は消え入りそうな小さな声だった。