第4章 四番隊のお仕事1
「な、何言ってるんですか!もう離してくださ い。斑目三席はいつもこんな風に女性をからか うんですか?」
腕の中にこのまま閉じ込めて色々してしまいたい欲望はあるが、いつもこんなことをしている不埒な男と思われたくはない。
惜しい気持ちを抑えて開放する。
「あ、あんまりからかわないでください。」
涙目で睨んでくる。
チクショウ、そんな顔も可愛くてしょうがねぇよ……
「可愛い反応する優姫がわるい。ついでに俺の ことは一角でいい。」
こっちだってこんな気持ちになったのは初めてなんだ、責められる謂れはない。
ついでにわざと名前で呼んだ。
優姫との距離をもっと詰めたいんだ。
まぁ、うちの隊長も気に入ってるみたいだから勝ち目はないかもだけどな。
「やちるさんと更木隊長にも用があるので、失 礼します。い、一角さん……」
真っ赤な顔で俯いたままそう告げて出ていく優姫。
「はは、一角さんって呼んでくれるんだな。」
それだけで無性に嬉しい。
この浮き立つ気持ち、悪くねぇな。
優姫の出ていった扉を暫し見つめながら斑目一角は胸に生まれた感情に溺れていくのがわかった。