第4章 四番隊のお仕事1
「それでは、今日のところはこれで失礼します。」
隊士達の一通りの健康確認が終わった。
結構大変だったなぁ。
次からは私一人でこれをやらなくちゃいけないんだ。
四番隊の大事なお仕事だ、がんばらないと!
「完治していない方の経過と、今日不足していた備品は準備して明後日にでもお持ちします。」
では、と立ち上がろうとする優姫の服がクイクイと引っ張られる。
振り返ると草鹿副隊長が見上げている。
「えと、なにかありましたでしょうか、草鹿副隊長」
「やちるでいいよ、優ちゃん、今度はお菓子作ってね。」
「ええと……ではやちる副隊長」
「副隊長はいらないよ。」
「えぇ?ではやちるさん、で。お菓子ですか?」
「作れない?」
「いえ、簡単な物でしたらなんとかなりますけど。」
「やったぁ!じゃあよろしくねー」
なんだか妙な話がまとまってしまったみたい。
「では明後日備品と一緒にお持ちします。」
やちると約束をして十一番隊舎を後にした。