第4章 四番隊のお仕事1
はっ!私ったら隊長相手に失礼だったかも。
いや、いやいやいや、でも今のは更木隊長があんなことするからっ!
誰かに同意してほしい気持ちで周りを見ると、呆けたようにこっちを見ている斑目三席と綾瀬川五席。
ええ?なにその顔、やっぱり信じられないくらい失礼な言い方だったとか?
お咎めの言葉が降ってくるのは今かと身構えていると、
「すげぇ、隊長があんな顔してるぜ。」
「なんか、デレデレだね。ビックリしたよ。」
「剣ちゃん優ちゃんがお気に入りなんだねぇ。」
口々に好き勝手な感想が……
「なに言ってやがる。そんなことはねぇよ。」
ブスッとしながら黙々とおにぎりを食べる更木隊長。
なんか、想像してた十一番隊の雰囲気と違うな。
中にはいきなり優姫の肩を抱いてきたような隊士もいるんだけど、意外にもアットホームな感じというか……
なんか、楽しいかも♪
父親を亡くして以来、こんな風に肩の力を抜いてご飯を誰かと囲んでいるなんて初めて。
ちょっと、かなり嬉しい。
クスリと笑う優姫の笑顔にその場にいた男性すべてが一瞬見惚れたことを知るのは草鹿やちるだけだった。