第13章 虎の愛
次の瞬間、優姫の身体が反転して布団の上に倒された。
ビックリして目を見開くと視界いっぱいに自分を押し倒す更木隊長の顔があった。
「あの、更木隊長?」
「お前の身体を鎮めてやればいいんだろ?」
ニヤリといつもの凶悪な笑顔で手を伸ばしてくる。
「大丈夫です!!何しようとしてます?」
焦ってつい大きな声が出てしまう。
「何って、発情した身体を鎮めるのにすることといやぁ一つだろ?」
「はっ、発情って……言い方が直接的過ぎです……」
羞恥で真っ赤になって、最後は聞き取れないくらい小さな声で呟く。
「何ぶつぶつ言ってやがる。手っ取り早く発散させてやるって言ってんだ。」
「ダメです!!」
「あぁ?俺に触られんのは嫌か?」
声に僅かに悲しみが滲んでいる。
「そうじゃなくて、傷が悪化します。」
「嫌なんじゃねぇなら黙って抱かれろ、俺が据え膳喰わねぇなんてあり得ねぇな。傷口が開いたらお前がまた閉じりゃいいだろ。」
「そんなっ……あっ…んぅ……」
もう黙れとばかりに強引に唇が合わせられる。
貪られるような激しい口づけにすぐに息が上がってしまう。
苦しくなっても離して貰えず、何度も角度を変えて合わせられる唇。
長い舌が唇を割って侵入してくる。
口内を蹂躙するように這い回り、優姫の舌をぐちゃぐちゃに絡ませて吸い上げる。
「んっ……はぁっ……」