第10章 愛を請う

白夜様に額に口づけられた。
真剣で切なさを湛えた表情とどこか神聖な儀式めいた仕草にドキリとする。
そっと美しい人の頬を掌で包む。
うっすらと涙の跡……
この方は不器用で、優しくて、真っ直ぐな方。
一途なまでに真っ直ぐな硬い意思を持っている。
でも、その意志が固すぎてポキリとおれそうになっている。
壊れそうな、危うい美しさ……


「白夜様の心は私が守ります。明日からまた、あなたがあなたでいられるように。」


頬を撫でて長い髪を梳く。
優しい口づけを落とされて、目を閉じて受ける。
悲しみも、優しさも、激情も全て受け止めてみせる。
だからぶつけて欲しい。
その想いを伝えたくて背中に腕をまわした。



シュルリと着物の帯を解かれる。
フルリと胸の双丘が晒けだされる。


「綺麗だ……」


優姫の肢体を目にして感動したように白夜が呟く。
吸い寄せられるように乳房に口づけ、手で撫でるように揉む。
ツンと尖った先を指で摘まみながらもう一方の乳房は乳輪を舐められる。

「んっ……んっ……」


気持ちよさに思わず白夜様の頭を手で撫でて、もっととねだる。
応えるように乳首を舌で転がされ、手でグニグニと揉まれて、身体が溶けてしまいそう。

どんどん敏感になる先端を強く吸われて、口の中で舌でねぶられる。
甘噛するように歯をたてられて身体が跳ねる。


「挿れるぞ。」


優姫の秘部に勃立が押し当てられて今度はゆっくりと入ってきた。
グチュリ……
中に残っていた蜜と白濁が溢れる。
どろどろの蜜壺は快感を貪欲に求めて、また襞を絡ませて締め付け始める。