第10章 愛を請う
浴室に入り服を脱ぐ。
濡れた下着を下ろすと、ぐちゃぐちゃに濡れた下着から下肢の間に透明の糸が引く。
こんなに濡らしてたなんて……
恥ずかしさに顔が熱くなる。
でも、あの時の白夜様……
快感に喘ぐ声……
堪えられずに揺れる腰が扇情的だった……
あんな姿を見れるのは、私だけ……
ジワリ、また蜜が溢れた。
私って淫らだわ……
湯船に浸かって暖まり、身体を洗う。
この後のことを思っていつもより念入りに洗ってしまった……
ここも……
ぬるつく秘裂も清めようと指で触れる。
ヌルリ、と指が滑る。
「んっ……あんっ……はぁ……あっ」
吐息とともに甘い声が出てしまう。
ぬるぬると指で擦るが、どんどん溢れる蜜でなかなか綺麗にならない。
クチュクチュと音までして、腰も揺れてしまう。
嫌だ、これじゃ自分でシテるみたい。
でも、これだけじゃダメ……
燻る熱が増えるだけ……
これじゃイケないの……
どうにもできない熱を持ったまま、泣きたい気持ちになって仕方なく風呂を出る。
本当にこれじゃ淫乱だ……
部屋で待つ白夜様を見た瞬間かけよって抱き付いて、唇を自分から奪ってしまいたい衝動に駆られた。
僅かに残った羞恥心で抑え込んだ。
「お風呂ありがとうございました。白夜様も入ってきて下さい。」
「あぁ、そうしよう。すぐ戻る。」