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ジャンルごちゃ混ぜ短編夢小説

第2章 drrr!


「折原を愛したら、きっとあんたは私を、遠ざけようとする。それだと、私は悲しい、苦しい」
どういうことだ。それじゃあ、それじゃあまるで、君が俺を好きで、俺も君を好きみたいじゃないか。
「私とあんたは、似てるから」
俺は君をよく理解してるけど、君も俺を分かってくれている。実に人間的で、くだらない俺の心の奥を、よく理解してくれている。
「折原も、愛されるのが怖いんでしょ」
だから、私はあんたを愛してあげない。
ぎゅう、と、愛ちゃんの両腕が俺の背中に回される。
ああ、もう。本当に、愛しいよ。君はどうしてそんなに可愛いんだろう。
これってもう愛じゃない?なんて思いを笑顔で隠しながら、俺は愛ちゃんを抱きしめる力を強くした。
「大丈夫だよ。俺は愛ちゃんを愛してるから。愛してあげるから。君の欲しいように、君の欲しいだけ」
それが家族愛だって言うならそれで。恋愛だって言うなら、それで。君の思うままに。
そうやって俺の愛で懐柔されて、ふにゃふにゃのでろでろになったところを壊してあげる。愛してあげる。君の悲しみに暮れた顔を、微笑みに変えてから、絶望に堕としてあげる。そのとき、君はどんな顔をするんだろうねえ?
「愛してあげる」

end
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