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ワールドトリガー【中・短編集】

第5章 戦闘好きな彼女――風間蒼也


こいつ今なんと言った?

「どういうことだ?」

『だから、風間がいなかったら大学になんて行ってないよ。

…………そもそも……………!』

自分が言ったことがやっと理解できたのか顔を赤くした

『なんでもない!なんでもない!忘れて!!』

と言って立ち上がろうとした朝霧の腕をつかんで引き止めた

「期待してもいいんだな?」

『え、えっと………?』

朝霧は赤くなった顔で捕まれている腕と俺の顔を交互に見た
俺は腕を引っ張って自分の隊の作戦室に向かった
歌川たちはまだ高校にいる時間のため作戦室には誰もいない
そこに朝霧をいれ、ソファに押し倒した

『え!?ちょっ…………風間!?』

俺は朝霧の唇に撫でるように触れた
朝霧は慣れていないのかビクッと反応した
俺はそれに満足した

「好きだ。朝霧…………」

そういって俺は朝霧の唇に自分のソレを重ねた
離すと朝霧の顔はこれ以上ないくらい赤くなって、口をパクパクさせていた

「煽っているのか?」

俺は笑いをこらえながら聞くと、目を逸らして

『違うっ!』

と言った

俺は朝霧の上から離れてソファに座り直した
それを見た朝霧も同じようにソファに座り直した

俺は目線だけを朝霧に向けて返事を催促した
それに気づいたのか恥ずかしそうに俯き小声で『私も………ずっと好きだった』と言った
その姿をみて俺は少し意地悪をしてみたくなった

「ん?よく聞こえないな」

その言葉にバッと顔をあげ俺を見たあとムッとして俯いた
その行動に愛しさが増してきたがそれを気取られないように朝霧の正面にたった
未だに顔をあげない朝霧の横に手をつき、朝霧の顎をつかんで上を向かせると目に涙をためた朝霧が睨んできた

「やはり、煽っているようにしか見えないな」

『風間のバカ………。聞こえてたくせに……』

「何のことだ?」

ニヤッと笑うと朝霧はフイッと顔を逸らした
俺がそれを許すわけもなく朝霧にキスをした

「言わないとキスするぞ?」

そう言うと顔を赤くして睨みながら

『か、風間がずっと好きだっ……た……』

「フッ、合格だ」

俺は朝霧に深く口づけをした



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