第1章 悪戯心はほどほどに
「夢?」
「・・・。うん」
バスケ部に入っている幼馴染、紫原敦。もちろん、朝練は普通にあるはずの平日だったため朝玄関の扉の前にいたのには驚いた。そのときの敦のテンションが低いので話を聞きながら学校に向かう。赤司君にはあとで怒られるだろうが、まぁ、敦のことだから大丈夫だろう。
「私が他の男に告白ねぇ」
「誰かはわかんねーけど、そのままチューしそうになったとこで目覚めたー・・・」
何故かぐったりしている敦。
「夢だろ?」
「でも、妙にリアルってゆーかー」
「チョコやるから元気出せ」
「うん!!」
お菓子に目がないのは本当に昔から変わらない。が、元気になってくれたので少し安心した。
「キス。ねー。」
「なんか、その言い方やだー。ねー、弥生には好きな奴なんかいねーよねー?」
少し不安そうにしているその姿に悪戯心がくすぐられてしまった。これは、久しぶりに楽しめそうだ。
「さぁねぇ」
「いるの!?誰!?捻りつぶさなきゃ!!」
そう慌てる幼馴染。物騒なことを言っているが放置し、教室に向かう。そして、昼休みになった時、タイミングよく目に付いた悪戯に最適な悪友だった。