【進撃の巨人】 never ending dream R18
第23章 咽び泣く~決意~●
膝の間から見上げたその顔は、先ほどまでの嫉妬に満ちた不機嫌そうな顔とは違い、瞳を潤ませ、わずかに頬を紅潮させた艶のある顔であった。
額から流れた一粒の汗は、ランプの炎に照らされ、まるでガラス玉のよう美しく光る。
あんなに陵辱的な行為をする男が、なぜこんなにも汚れを知らない少年のような表情をするのだろうとサラは思う。
強引で、嫉妬深くて…そして純粋だ。
(これ以上、君を好きにさせないでよ。)
サラは口元のハンカチを優しく払いのけると、そのまま立ち上がり、リヴァイの唇へと強引にキスをした。
「…っう…。」
リヴァイの唇を割り、口内へと精液を流し込む。
それは以前、“紅茶は苦手だ。”と言うサラに、口移しで紅茶を飲ませたリヴァイのようだった。
サラの唇から流し込まれた精液は、リヴァイの唇から溢れ出し、首もとを伝いながら、シャツの襟を濡らしていく。
突然の事に驚いたリヴァイは、唇を求め続けようとするサラの身体をベッドへ強く突き飛ばし、口の中へと残った精液を吐き出した。
予想通りの反応に、サラはベッドに寝転びながら、リヴァイの顔を覗き見る。
子供のように無邪気な笑みを浮かべるサラとは裏腹に、リヴァイの表情は青ざめ、激しい怒りに満ち溢れていた。
「おい、サラ。
こりゃあ、一体どういうつもりだ?」
「君も私によくするじゃないか。」
「あ?
てめぇはふざけてやがるのか?」
リヴァイはベッドに仰向けで横たわるサラの身体へと覆い被さった。
「ふざけてなどいないよ。
私は君にも味わってほしかっただけだよ。
愛する恋人から“辱めを受ける悦び”を…。
さっきは私も呼吸が出来ずに苦しかったんだ。
“おしおき”とはいえ、意識を飛ばすような事はしないでほしいよ。
だから少し“仕返し”をしたくなったんだ。」
そう言いながら、サラは上から覆い被さるリヴァイの頬をそっと撫でた。