第23章 咽び泣く～決意～●

「…サラ、イキそうだ。」



膝をピクリと動かし、甘いため息を漏らしながら、リヴァイは身体をそっとのけぞらせる。



「…おい、もういいだろ…。」



口の中に出す事だけは絶対に避けたいのであろう。

サラの頬を包み込んでいたリヴァイの手が、激しく上下に擦り続けるサラの手を強く握った。



しかし、それでもサラは止めようとはしなかった。



リヴァイの全てを受け止めたい。

リヴァイの全てを受け入れたい。



絶頂を予感させるかのようにピクピクとわずかに痙攣する膝の間で、サラは卑猥な音を立てながら、唾液の絡まるねっとりとした熱い陰茎を咥え続ける。



「…サラ…。」



そう名前をつぶやきながら、リヴァイはサラの口の中で果てた。



唇を押し広げていた硬く起き上がった陰茎の先端からは、サラの喉を目掛け、粘度の高い精液が容赦なく放たれる。



わずかな嘔吐感を感じつつも、サラはそれを口内で受け止めた。



ほんのりとした苦さと、精液独特の匂いが鼻をつく。



決して美味しいとは言い難い物であるはずなのに、心がこんなにも満たされていくのはなぜなのだろう。



いつもは腹の上に虚しく吐き出されるだけの物。

以前、壁外調査へと向かう前日に、一度だけ膣内で受け止めた事はあったが、その時とは比べものにならないほどの悦び。



キスとはまた違った“至福の味”に、サラは溶け出すような快感を覚えた。





ヒクヒクと痙攣を起こすリヴァイの陰茎から口を離す。

それと同時に、サラの口の端からはわずかに白濁色の精液が漏れ出した。



「おい…早く吐き出せよ。」



リヴァイはズボンのポケットからハンカチを取り出し、サラの口元へそっとあてがう。



「…汚ねぇだろ。」



そうつぶやくリヴァイの顔を、サラはそっと見上げた。